MangoDisk 開発ストーリー
MangoDisk を開発し、オープンソースにした理由
何度整理しても減っていく空き容量、保守しにくいクリーンアップスクリプト、複雑すぎる既存ツールをきっかけに、シンプルなオープンソースのディスククリーナーを開発した経緯を紹介します

開発者として日々作業していると、開発ツールをインストールし、ソフトウェアを試し、依存関係を追加する機会が増えていきます。プロジェクトからはビルド成果物やキャッシュが作られ、AI モデルも少しずつ増えていきます。気づいたときには、ディスクの空き容量がほとんど残っていませんでした。
何度片付けても、ディスクがいっぱいになる
原因は、1 つの巨大なファイルではありません。インストーラー、古いバージョン、キャッシュ、ログ、ビルド出力がディスクのあちこちに散らばり、それぞれが少しずつ容量を使っていました。削除してよいものを漏れなく探すだけでも、かなりの手間がかかります。
スクリプトだけでは解決できなかった
最初は、自分で書いたスクリプトを使ってクリーンアップしていました。ある程度は役立ちましたが、保守が大変です。保存先のパスは変わり、ルールは古くなります。小さなミスでも、消してはいけないファイルを削除しかねません。スクリプトを変更するたびに、どこを処理するのか細かく確認する必要がありました。
欲しかったのは、もっとシンプルな道具
いくつものディスククリーナーを試しましたが、しっくりくるものはありませんでした。サブスクリプションが必要なもの、不要な機能が多すぎるもの、アカウント作成やリモートサービスへのデータ送信を求めるものもあります。
私が欲しかったのは、もっとシンプルな道具でした。ストレージが何に使われているかを見せてくれて、不要なものを自分で確認し、それから片付けられる。それだけでよかったのです。
そこで MangoDisk を作った
MangoDisk はアカウント登録不要で、有料機能もありません。ファイルのスキャンとクリーンアップはデバイス内で完結します。ファイルやスキャン結果をアップロードせず、クリーンアップにインターネット接続も必要ありません。
MangoDisk が大切にしているのは、不要なファイルを見つけ、内容を確認し、納得したうえで空き容量を増やせるようにすることです。
オープンソースにした理由
MangoDisk がどのように動くのかを誰でも確認でき、よりよいツールへ一緒に育てられるようにしたいと考えています。そして何より、同じ容量不足に困っている人には、私と同じような試行錯誤を繰り返さず、シンプルで透明性のあるディスククリーナーを使ってほしいと思っています。
MangoDisk のソースコードとクリーンアップルールは GitHub で公開しています。削除前の確認方法や安全上の考え方は安全ガイドにまとめました。はじめにで基本操作を確認できるほか、Xcode の Derived Data を安全に削除する方法や Cargo キャッシュと target フォルダーの違いも紹介しています。